『西高野街道に遊ぶ』

西高野街道に遊ぶ当書は「西高野街道」の基点である堺の大小路から高野山女人堂まで58Kmを踏破するためのガイドブックです。
歩いて高野山へ参詣したい人たちに活用していただけたらと思い著したものです。
当書の特徴は、まず第一は、街道の詳細な地図を描いていることです。
従来刊行されている街道物では、詳細な地図が掲載されていないため、実際には街道が歩けないといった不便さがありました。しかし当書では詳細地図を掲載しています。
第二は、街道沿いの名所旧跡の解説や里程石は勿論のこと、地蔵道標や燈籠などについても記述しています。
第三に、小生の思い、感じたことあるいは意見なども記載しています。
さらに、理解の参考にと、ここと思われる箇所には、『川柳』が散りばめました。
郷土を知り、古(いにしえ)に思いを馳せることは学校教育としても重要で、当書は「教材」としても活用できると考えています。
高野山と熊野三山、さらに熊野古道は「紀伊山地の霊場と参詣道」として04年世界遺産に登録されているが、この高野街道は街中を走っており国道などによって寸断されている所も多い。
そのため街道のほとんどが残されているにもかかわらず、世界遺産は勿論のこと各府県の遺産にも市町村の遺産にさえ登録されていない。
登録が困難であっても、せめて街道を歩むことによって市民の街道への認識が少しでも高まればと期待しています。
私にとって郷土を知り、古に思いを馳せることは、汲めども尽きない知の世界で遊ぶ楽しさと喜びに満ちています。
これからも知の世界でもっと遊び続けていきたいと思っています。

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