男子サッカーはなぜ弱い!!

男子サッカーは、なぜ弱い!! 
そして女子は、なぜ強い!!
孫子の兵法に「彼を知り、己を知れば、百戦して殆(あやふ)からず」と。
そして勝利が得られない理由を「彼を知らず、己を知らざれば、戦ふ毎(ごと)に必ず殆(あやふ)し」と。
あるいは「戦いを知らずして己を知れば、一勝一負す」とある。
日本の男子サッカーは、この「戦いを知らずして、サッカーを知れば、一勝一負す」と言えるし、また
「戦いを知らざれば、戦ふ毎に必ず殆し」でもある。
要は男子のサッカー選手は「サッカー」のみを知り「戦い」を知らないのである。
残念ながら、これが日本の男子サッカーが弱い理由であり、現状でもある。
そして将来への懸念は、これは男子だけに見られることではなく、現在の「ヤングなでしこ」にも見られることである。
現在の女子サッカー陣がどのようにして兵法を身に着けたのか、推察できないが、しかし女子サッカー陣は、間違いなく兵法を心得ていると考えられる。
ただ女子のサッカー選手たちは、自らが兵法を身に着けていると気付いていないかも知れないが・・・。
戦うべき場所は、何処なのか、戦うべき時は、何時なのか。
これすらも男子サッカー選手は知らない。
戦うべき場所は、敵の陣内である。得点の機会があり、しかも敵にゴールを脅かされずにすむ安全な場所。それは敵陣しかない。本土決戦(自陣での戦い)をせざるを得ないのは、すでに負けており、やむを得ない時の戦闘態勢である。
また、一気に敵陣に入る。いわゆるカウンター攻撃などは、兵法の基本でもある。
にもかかわらず、自軍の陣営内でボールを回している。回している間に、敵は戦闘体制を固め、防御態勢を組み終わっている。その段階でいざ敵陣へ攻撃を開始しても、このような状態になってしまっていては、敵陣に攻め込むことなどできるはずもない。
そしてまた「兵は拙速を聞く」とも言われている。
戦争は戦い方が「拙(つたな)」くても、「速」やかに戦い勝って終結させることが重要であると聞く。
そして、このように兵法の知識は、スポーツなど戦いの世界での常識であり、心得事でもある。
あらゆるスポーツで「戦いを知らざれば、戦ふ毎に必ず殆し」と心得ねばならない。
                                        (住吉 渚)