河内長野に“モックル”という“ゆるキャラ”がある。
いわゆる“ゆるキャラ”とは、“ゆるいマスコットキャラクター”の略であるが、市域での催しなどに登場し、“ご当地キャラ”とも呼ばれている。
その姿、形は、一般的に“着ぐるみ”化されていることから、小学生や幼稚園児を対象に作られたキャラのようである。
河内長野市のホームページによると、
このモックル君は、平成9年の生まれで市の木“くすのき”と市域の7割を占める森林の“緑”を擬人化したもので、「木(モク)」と「輪・仲間(サークル)」との合成語とのことである。
そしてその性格は、「笑顔で愛嬌いっぱい、心優しく思いやりいっぱい、陽気で元気はつらつ、好奇心旺盛で想像力豊か、花や木と仲良し」と子供たちに求められる資質が盛りこまれている。そして郷土愛に満ち溢れ、その使命は、“町おこし、地域振興”のようである。
しかしこの“ゆるキャラ”は、中・高生になると、幼く少し物足りないのではないだろうか。
そこでこの“たし”さんをイメージした“萌えキャラ”を作れないものであろうか。
“萌えキャラ”は、“萌え”が感じられ、“心ときめく”キャラクターであるから、“萌え”さえすれば何でも良く、そして“萌え”させることを意図して描かれたキャラであるから“かわいい”と感じさせるものであればなお良い。
“萌えキャラ”とは、このようなキャラであるから、我々がイメージする“萌え”キャラは、“目の大きな、しかも細身で足が長い美少女系キャラクター”を指すことになる。
なお最近では戦国武将なども“萌えキャラ”として登場しているが・・・。
そして現在、総務省や環境省をはじめ自衛隊も警察も、さらに市町村だけでなく民間企業も多くの“萌えキャラ”を作り情報を発信している。
このような状況において、町おこし、地域振興のキャラは、“ゆるキャラ”一つにコダワルことはなく、年齢層に合わせたキャラを幾つも作っていけば良いのではないだろうか。
そこで、この“たし”さんをイメージした“萌えキャラ”を市内の中高生を初め一般市民からデザインを募集し、市民の人気投票で決めるのも楽しく素晴らしいのではないだろうか。
そうすれば河内長野に二つの個性的なキャラが生まれることになり、市民にも全国の“萌えキャラ”ファンにも素晴らしいものが提供でき、この“萌えキャラ”を求めて中高生をはじめ多くの人たちが河内長野を訪れてくれれば素晴らしい観光資源になると考えるが・・・。
さらに河内長野市だけでなく、”観光協会”や”かわちながの観光ボランティア倶楽部”でも独自の”萌えキャラ”を持ち、必要に応じて活用していくのも有意義なことだと考える。
なお烏帽子形城の“たし”さんは、旧姓“碓井ちょほ”、伊丹の荒木村重に嫁いでからは当然のことながら“荒木ちょほ”に変わったが、伊丹城では本名よりもこの“たし”との愛称・敬称で呼ばれていたようである。
そこで“たし”さんの“萌えキャラ”の名前をいろいろ考えてみた。何せ正しい文字を知らないので好き勝手に思いを巡らせることができるので楽しく面白い。
例えば、「碓井緒穂・緒帆・緒保」や「碓井楮穂・楮帆・楮保」など、あるいは「碓井莇穂・莇帆・莇保」や「碓井杼穂・杼帆・杼保」など勝手に当て字を当てはめてみた。
ちなみに、それぞれの当て字の意味は、“緒=いと”、“楮=こうぞ”、“莇=あざみ”、“杼=どんぐり”などである。
しかし知名度からいうとやはり愛称の“たし”さんの方に軍配が上がりそうであるが、“たし”よりも“ちょほ”の方が現代的な、今でいうキラキラネームのような気もする。
従って、本名や愛称にコダワル必要はなく自由に名前を付けて“萌えキャラ”を楽しめば良いのでは、と考える。
ところで“萌えキャラの容姿は、お姫様カットした髪型の戦国女性の姿でも良いし、“たし”さんが現代社会にタイムスリップした姿でも良い。固いことは何もない。要は皆が“萌えキャラ”をイメージして楽しめば良い。
例えば、キャラの設定を河内長野市内の高校に通う16~17歳の高校1~2年生に設定し、趣味は寺社巡りや街道の散策とカメラ等など。
そして市が発行するチラシやパンフに掲載する、あるいはキーホルダーやバッジ、タオルやハンカチ、ファイルなどのグッズ、さらにシールを作り観光案内の看板に使う、あるいは南海電鉄のヘッドマークとして掲出してもらうように依頼する等など。さらにまたÅ5版程度の『ファンブック』を作り、“たし”さんや“ちょほ”さんのプロフィールの紹介や市内の観光スポット、見どころやその魅力を紹介し、それらを巡るスタンプラリーの実施も魅力的ではないだろうか。そしてスタンプを全部集めると“たし”さんや“ちょほ”さんの“萌えキャラ”のポスターがもらえる、あるいは市内の飲食店などで“割引”の特典がある等など、夢は広がっていく。
当然のことだが『ファンブック』は、観光案内所や市役所で無料配布すれば、それを求める人たちが河内長野を訪れであろう。そんな取っ掛かりとなる“萌えキャラ”を期待したいものである。(完)
奥河内の閑適庵隠居 横山 豊